ロボットたちの饗宴!ロボットレストランに行った話
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わたしが色々と噂の「ロボットレストラン」に行ったのは、アソビュー社内のメンバーであそびに行くイベント「アソビューデイ」がきっかけでした。
「ロボットレストランって正直あまり興味ないけど、アソビューでは結構予約入ってるんだよな。人気の理由を勉強しようかな」
そして体験日当日。仕事を早めに切り上げた社員一行は、歌舞伎町へと向かいます。
「なんだここ、外国……?」
ロビーをくぐると、そこはバブル期を連想させるキンキラキンの世界。
そこにいる人の9割が外国人という、異国情緒全開の景色でした。
この、どことなく落ち着かなくて、自分の居場所がないような感じ。
外国旅行に行った時みたいだなー……
開演時間になったので、地下にあるショーホールへ。
英語のアナウンスが流れると、開演。
まずは人間たちのパフォーマーによる太鼓演奏が始まります。
続いてロボットたちの登場。
「だるま型ロボ」「お寿司ロボ」「張り手ロボ」といった、外国人が日本を勘違いしたようなB級感あふれるロボットが会場を回ります。まるでがんばれゴエモンの世界。
ちなみにロボットたちの総工費は100億円とのこと。
巨大なロボットが動く迫力はすごい。音楽も大音量で、ただただ圧倒的。
ただ……
「日本人には合わないなこれ?」
世界観もストーリーも統一感がなく、ひたすらロボットが出てきては踊り狂う感じは、観客を完全に置いてきぼりにしていました。
ロボットが動くと言っても、それは手を動かしたり、体を旋回させるだけで、それならディズニーランドでも見れるよね、という話。
その一方で海外のお客様たちは結構盛り上がっていた模様です。
そうか。「日本のロボット」と言っても、彼らはペッパーくんやアシモなんて求めちゃいない。こういう「へんてこ日本」らしさあふれるロボットの方がウケるのか!
最後にクリスマス仕様のショーが行われ、終了。
ショーが終わり、ポカーンとした気分のままレストランを退出。
二次会の飲み会の間、わたしは
「これは面白いとか面白くないとかの問題じゃなくて、そもそも海外向けのショーだから仕方がないんだ」
と、なぜか自分を慰めていました。
もし、お金持ちの外国人の知り合いがいて、彼が
「日本らしい体験ができるお店はないかい?」と言ってきたら、
その時は間違いなくこのお店に案内するでしょう。それだけは確かです。
ロボットレストランをめぐる人生の奇妙さ
帰り道。
わたしは数年前に、初めてロボットレストランの街宣車を見た時のことを思い出しました。
当時のわたしはスーパーのレジ打ちのバイトで日銭を稼いでいる日々でした。
夜のシフトが終わって帰り道を歩いていると、道路を巨大なトラックが走り抜けていきます。
トラックには巨大な女性ロボットが搭載されており、そのインパクトは不気味なほどで、思わず腰を抜かしそうになりました。
「世の中には変な施設があるんだな。まぁ、俺には関係ない世界だけど」
そんな自分が数年後、ロボットレストランを扱う会社に就職することになって、あまつさえロボットレストランに行くことになるとは……人生とはつくづく奇妙です。
現在のロボットレストランについて
2020年6月現在、ロボットレストランはコロナウィルスの影響により休業中。外国人のお客がほとんどのインバウンド向け施設には、まだまだ厳しい状況が続きそうです…。
店舗情報
店名:ロボットレストラン
HP:http://www.shinjuku-robot.com/sp/index.php?lng=ja
住所:東京都新宿区歌舞伎町1丁目7−7 新宿ロボットビル B2F
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